スプリングの入ったチェーンスプロケットは、新品のキットを使用してスプリングなどを交換です。スプリングの縮みや破損はチェーン・クラッチ・ギヤなどに悪い影響を及ぼす場合があり、チェーンケースの中では重要な部分です。
左画像のスプリングは左・新品 右・元のパーツ で若干ですが縮まっているのが確認できます。
ドライブシャフト等を取り付けた後、ギヤを組んでいきます。ギヤ・シムの減りなどをチェックし必要であれば交換します。シムの調整は技術・経験が必要となる部分で、調整しだいでギヤの動きに大きな影響力がありますので、慎重に調整していきます。
スタットボルトを入れる前に加工した部分などの再チェック等を行います。ケース自体はやわらかい素材で出来ているので慎重に作業を進めていきます。続いてベアリングを組みつけていきます。
ピストンに合わせてボーリング加工したシリンダーを組みつけていきます。リングが3本あるので慎重に作業を進めていきます。シリンダーヘッドは規定のトルクで締めていきますので、トルクレンチを使用します。
小さい方のスプロケットは外すのは簡単ですが、取り付けの際は溝を合わせなくてはいけないので慎重に行います。チェーンガイド・チェーン・折り返しワッシャー等も新品に交換し、先程組み直した大きいほうのスプロケットも組み込んでいきます。チェーンの張り具合などもしっかり確認しておきます。
今回のパーツはそれほど悪い状態ではありませんでしたが、スピールの溝がガタガタになっていたり、オイルシールと接地する部分のシャフトが減っていたりする物もあります。エンジンの中心となる部分ですので、より良い状態のパーツを使用するためにクランクは新品に交換です。
新品パーツ   元のパーツ
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お客様の希望により今回は12vキットを使用することとなりました。CDI点火ですので、ポイントの調整などのメンテナンスが必要なくなる・ライトが明るくなる等のメリットがあります。一部加工が必要ですが車両自体の雰囲気を壊すような物ではありませんし、日常の使用を考えているのであればお勧めです。
クラッチを組み込んでからガスケットを取り付け、ケースを合わせればエンジンの完成も見えて来ました。エンジンケースには沢山のナットが付いていますので、締め忘れには充分注意しましょう。また、締め付けのトルクが一定していないとオイル漏れなどを起こす場合もありますので、トルクレンチを使用します。勿論、クラッチ類は新品パーツを使用しております。
ケースにクラッチアームやメタルブッシュ等を組み付け後に、キックシャフトを組み付けます。シャフト・メタルブッシュ・ギヤ等は新品パーツに交換します。組み付け後はキックシャフトの位置を調整します。
ガスケットにはシール剤を使用し、フライホイールフランジを組み付けます。先に紹介したようにフランジ内にはオイルシール・ベアリング等が入っておりますので、位置をしっかりと合わせながらの作業となります。
クランクサイドのオイルシールを組み付けた所です。フランジを止めるネジをトルクを掛け易い六角タイプの特殊なネジに変更しました。
フライホイールフランジにもベアリング・オイルシールを組み込んでいきます。パーツを入れる順番やゴム素材のパーツと鉄素材のパーツを同じ所に入れる作業は気を使ってやらなければいけない作業と言えます。
いよいよエンジンを組んでいきます。エンジンマウントブロックはゴムの部分がいたんでいたので、専用の工具にて左右とも新品に交換します。ドライバーで示す方が新品の部品です。